筋肉痛が遅れてくると、「年を取ったな」と思ってしまいます。
大体2日後に来たりするとそう感じます。
でも、よくよく調べてみると、そうではないことがわかりました。
・なんで遅れて来るんだろう
・普段筋トレしていたら遅れて来ないようになるの?
今回はそんな疑問を解決していきます。
遅れてくる筋肉痛。理由は負荷にあった。
年を取ると、筋肉痛が遅れてくる。
運動会に参加した2日後くらいに居たくなるんだよなあ。
お父さん、それ、老化…ではありません。
理由は単純、運動不足にあります。
蓋を開けると案外簡単な理由で、運動不足にあります。
普段から運動をしている人はそうはなりません。
とはいえ、「週末にゴルフ行ったりしてるから運動不足ではないはず…」という方もいらっしゃるはず。
それでも遅れてやってくる筋肉痛、それはなぜなんでしょうか。
筋肉痛のタイプは大きく分けると2種!
筋肉痛と言うのは筋肉を使うことで筋繊維を痛め、傷つけることにより発生します。
だるいなあというタイプの乳酸がたまった筋肉痛はここでは除きますね。
大きく分けると、筋肉痛は2つに分かれます。
①筋繊維がぶっつぶつ切れた
②傷ついた筋肉を回復させるための炎症
このうち、①は即時性と呼ばれ、その日のうちに感じるくらい早い筋肉痛です。
激しすぎるのが肉離れですね。イメージつきますでしょうか、ほぼケガです。
筋繊維を回復させるための炎症
オータコイド
傷ついた筋繊維を回復、修復するために働く生理活性物質をオータコイドといい、ブラジキニンやプロスタグランジンがあります。
ちょっと難しくなったので簡単に噛み砕きます。
神経間での伝達物質とホルモン以外のものをオータコイドと言いまして、別名局所ホルモンと言います。
刺激に反応してその場所だけに作用する、自律的な分子のことです。
そういうものがあるんだなあっていう程度で大丈夫です。
今回は、白血球という救急車に乗っている救急隊員の道具くらいに思っていてくれたら話が通じますのでオッケーです。
詳しいことが効きたかったら街の薬局で薬剤師に相談してください。
回復のための炎症
傷ついた部位には白血球が集まります。(遊走と言います。)白血球が頑張ると、炎症が起きます。
肺で菌と戦うと肺炎となり、喉で菌と戦うと咽頭炎と言いますよね?傷ついた筋肉では炎症が起きます。
炎症に対処するためにオータコイドという物質が産生されます。するとこのオータコイドの中に、痛覚に関するものも混じっているため、筋肉を覆っている筋膜を刺激して、体に痛みを感じさせてしまいます。
これが筋肉痛が起こるメカニズムと言われています。
・じゃあ使った筋肉は冷やさないほうがいいの?
白血球が修復するために動いて、その結果熱を持っているなら冷やさないほうがいいんじゃないかと思っちゃうかもしれないので補足を。
集まった白血球がその部位だけを修復していてくれると助かるんですが、元々傷ついていない部分にまで炎症が広がる可能性があります。
痛くなかった部分も痛くなり、腫れなくていいとこまで腫れてしまうのです。
ちなみに冷やすとどうなるのかというと、血流を抑えることができます。
白血球が他のところに行きにくくするんです。すると、本当に必要な部位だけにとどまってくれるので、広がることを防げますよね?
なので、筋肉を使ってすぐの場合、冷やしてあげるのが正しい対処法だと言えます。
もう一度言います、遅れる原因は運動不足です
上記で筋肉痛のメカニズムについては理解していただけたでしょうか。
でもまだどうして遅れてくるのかがわかりませんね。
実は運動が不足していると遅れた筋肉痛が起きます。
負荷が足りないと回復も遅い
負荷が足りていないと筋繊維の傷つき方も弱く、体が一大事だと思いません。
急いで治さなきゃなという気が起きないため、のらりくらりとやってきた白血球が治療を始めて炎症が起きるまでにタイムラグがあります。
これが一番多い原因です。
年を取ると遅れやすい理由は?
・強い負荷がかけられない
若いころに比べて省エネ化している人が多いので、ギリギリまで負荷をかけるようなことを自然としなくなります。
弱めの負荷だと体が一大事に感じないため、修復も緩やかになるのが理由です。
・血液が集まりにくい
少し問題のある話にも関連しますが、血流の悪化も原因の一つではあります。
普段運動習慣のある場合、血流もよくなり、筋肉に血液が集まりやすいため比較的早くから修復が開始するのですが、
血流が悪いと筋肉に血液が集まりにくく、修復が遅れることがあります。
これはむしろ遅くに始まるというより、筋肉痛が長引くタイプに多いパターンです。
疲れや筋肉痛が長引きやすい方は、キヨーレオピン等血流改善効果のあるものを試してみるといいかもしれません。
https://hodokura.net/post-292/
普段から筋トレをしている人は、筋肉痛は遅れてこないの?
普段から筋トレをしている人は、筋肉痛が二日後に来るようなことはないんだろうか。
ちょっと疑問に思うことありますよね?
結論から言うと、遅れてくることもあるという回答になります。
遅れる原因は負荷
筋トレの内容にもよるし、その人の目的としていることにもよります。
ジムに通っているからと言って、ムキムキマッチョを目指している人ばかりではないからです。
なので、軽めの負荷の場合遅れてやってくることももちろんあり得ます。
運動習慣がついていると遅れにくい
それでも週3回くらい運動している場合、軽めの負荷であろうと血液が流れやすくなっているため、修復が早いです。
筋肉痛が来ない人ももちろんいますし、疲労がたまりにくい人もいます。
筋肉痛は目安ではないけど…
筋肉痛が起きるからいいってわけでもないですが、
少なくとも遅れて筋肉痛がやってきている人は筋トレの負荷を見直した方がよさそうです。
一度、その日のうちに来るぐらい追い込んでみてはいかがでしょうか。
筋肉痛に遅れてじゃないとやってこないというルールはない。
筋肉痛について説明してきましたが、年を取ったから必ず遅れてやってくるわけではないということは理解いただけたでしょうか。
いつも2日後だからどんな運動をしても2日後というわけではないんです。
・その人の血流、修復の速さ(個人差・運動習慣)
・運動の負荷の強弱
によって変わります。
運動習慣はつけるに越したことないです
これを見ている方で、「筋肉痛遅れてやってくるんだよなあ」と言う方、
もう少し運動したほうがよいかもしれません。
適度な運動、なんならちょっぴり過度な運動は体にとっても良い影響を多々与えてくれます。
あなたの体が良い影響を受けるということはあなたの生活にとっても良い影響を及ぼします。
スポーツの秋目前です。今から運動を始めて太りやすい冬を乗り切ってみてはいかがでしょうか。
以上、『筋肉痛が遅れてくるのは年を取ったせいではなかった。』でした。