サイトアイコン ほどくら.net|転職した薬剤師がほどよいくらしを楽しむブログ

図書館がただの自習室になるのはあまりにももったいないから自習室を作ろう。

ほどくら.netでは、創世スクエアの図書・情報館を推しています。

札幌市図書・情報館公式ホームページはこちら

今までの記事もお読みください。

https://hodokura.net/sapporocity/808/

https://hodokura.net/sapporocity/814/

https://hodokura.net/sapporocity/842/

図書館は勉強するところ?

ところで、図書館あるあるとして、【自習室になりがち】というものがあります。

思い返してみるとそうでしたもん。

学生時代、「勉強するとこないかなあ」と探しては図書館にたどり着き、そのうち「図書館の席空いてるかなあ」とか思っていましたもん。

ただね、今色んなカフェでも「長時間の作業はご遠慮ください」と言われています。

じゃあ図書館って勉強していいとこなのかなというと、ちょっと違うんじゃないかなと私は思います。

原因とどうすればよいのかをハヤエルなりに考察してみましたので、最後までお付き合いいただけたらと思います。

勉強は悪いことなのか?

勉強は絶対正義

勉強するのは悪いことなんだろうか。

昨今、学力の低下も騒がれていますが、むしろもっと勉強しなさいという風潮にあると思う。

というかね、学生にとっては勉強こそ絶対正義だと思うんです。

よく、「教科書じゃなく世界から学べ!飛び出せよ!」みたいなことをおっしゃる人生の大先輩方がおります。

けれども試験10日前の単位ギリギリな学生だとしたら、まず試験勉強するでしょう?

10日後の試験を終えてから人生考えればいいです。目の前のことを済ましてからでも遅くないですよ。

勉強に救われている学生も沢山いる

勉強isツラい、勉強isムダ。そんな声ばかり聞こえますが、実態はそうでもないです。

「おまえ、勉強しか取り柄がないよな。」

いいんです、取り柄があるんだから最高です。言ってるやつほど他で大した取り柄がないんです。

勉強は頑張れば成果が出るものです。試験の点は伸びるし、様々な対応力も身につきます。

一昔前はもっと、「勉強してるの?えらいねえ」という社会だったのに、なぜか勉強isダサいと声の大きい人が言っていたりして、苦しんでる子も多いと思う。

勉強は一種の免罪符だ

勉強してるならOK。勉強してるのか、なら大丈夫。

勉強をするということが学生たちの安全地帯にいる条件です。

勉強してる人を責める気にはなれません。

成果は別として毎日居残り2時間やって、帰ってからも自習を2時間やってますという子を、

「お前はクソみたいな学生だ!学生の風上にもおけん!今すぐ働け!うちの金魚の水を変えろ!」

なんて言う人がいたら、大きめの石で後頭部殴っちゃってもいいです。そのくらい、相手がおかしい。

つまり、学生が勉強することは正しいことなんです。

まとめ

学生が勉強することは正しいことです。恥ずかしがったりせず勉強しましょう。

勉強する場所が足りない

さて、ここまでは学生の勉強は正しいことだというのを確認してきました。

では何が問題なのかということを見ていきます。

学生の勉強を応援しているか?

勉強したほうがいい。学力の低下がうんぬんかんぬん。色々言うけれど、本当に学生の勉強を応援していますか?

私は、誰かに教わるだけが勉強ではないと思っています。

優れた教師が居れば伸びやすくはなるけれど、自分でやる機会というのがないと伸びません。

 

けれど世間ではどうでしょう。

甲子園に出場したり陸上大会に出場したり、報道されるのは部活動だけ。

もちろん彼らの業績は素晴らしいけれど、学校で真面目に勉強している子たちはすごくないの?

部活動の延長で生活していく夢がある子たちは素晴らしいけれど、彼らが疲れて授業中にうとうとしている間、しっかりノートを取っている子たちも素晴らしいじゃない。

むしろ学生の本業ってことを考えると、その姿勢こそが褒められるべきだと私は思います。

幼いころから特化しろという最近の風潮

個性を伸ばす。大いに結構、その言葉素敵じゃない。

ただ、アイデンティティの確立って言うのはとても大切なことで、誰かに言われてそうなるものではないと思うんです。

自分と向き合って、自分はこういう性格なんだ、性質なんだというのを迷いながら理解していく。

通過儀礼があいまいになっている今の世の中では特に、個々が自分を見つけるという作業を怠ってはならないと思います。

したいことは何か、自分の好きなことはなんなのか。それを明確に出来てから社会に出ると良いと思います。

社会に出てから苦労してやっと見出せそうになっている私はそう思います。

 

だから、幼いころからサッカーをやってて選抜に選ばれているからテストで90点取ったやつよりもえらいみたいな風潮、違うと思います。

その努力は否定しません。けれどもじゃあ90点取った努力を認めてあげていますかという話ね。

学生が最も集中して取り組むべきであろう学習・勉強の分野を、大人が褒めてやらなくてどうする。

何かにおいて飛びぬけてるやつだけを称賛して現状まんべんなくこなせている子を褒めてやらなくてどうする。

「お前は数学だけは100点だもんな、すごいな、科学者に向いているよ。」

「お前は全教科85点か。うん、がんばってるな。」

報われないよ、そんな社会。

邪魔ですよね、勉強する学生

街の中では先にも述べましたが、「勉強は2時間まで」のように制限されています。

店に取ったら回転悪くなるんだもの、仕方ないでしょ。

うるさいしね、なんだかんだ。友達と来ていたりして。

教科書ノート広げてるくせに、スマホばっかいじったりしてさ。最悪だよ。

 

そうなんだよ、邪魔なんだよ勉強する学生。

なぜ邪魔なのか。それは、『勉強するために作られたスペースじゃないところで勉強するから』邪魔なんです。わかりますよその気持ち。

学校でやれよ。

でも、学校で居残りができないところもあるそうです。

部活で使われているせいで吹奏楽のラッパは鳴るし、野球部の掛け声はするし、バスケ部が廊下走ってたりするし、ヤンキーがいちゃついていることもあるし。

冷やかしのように「お前何勉強なんかしてんの?」と格好悪いやつ認定してくるやつもいます。

そういうのに負けずにやればいい?それを学生に言うのは酷だし、そもそも無理です。

戦って打ち勝ちたいほど勉強にかける思いが強いわけではないんです。

じゃあ家でやれよ。

色々な誘惑があって集中できなかったりします。兄弟がうるさいこともあるし、親の目が気になることもある。

勉強スペースが家にないことだってザラにあります。

 

うーん、では次にどこを勧めますか?図書館?カフェ?

どちらも勉強のためのスペースではありません。

じゃあどちらも満たされるにはどうすればよいでしょう。

私は、『学生が勉強するためだけのスペース』を提供してあげるべきだと思います。

まとめ

勉強するためだけのスペースが必要だ

自習室を市が提供するという提案

せっかくの図書・情報館。私はワーキングスペースになってほしい。

調べものをしながらより発展させていくような、次につながる発見の場になってほしい。

そこを学生の自習に奪われてしまうのであれば意味が無いし、市が望んだ形ではないと思います。

将来的にカフェを作りたいとも思っていますが、そこが学生の自習室になってしまい、おじさんがゆっくりコーヒー飲みながら本を読めないのであれば、私はカフェをたたみます。

自習スペースを確保するという考え

市が学習に力を入れるのであれば、市が学習スペースを用意してはどうだろうか。

有料スペースがたくさんあるのはわかっている。けれども学生にお金を払わせるのは違うと思う。

市や各学校が協力してお金を出し合い、自習だけの場所、呼び名を合わせるのであれば学習館みたいな場を設けてあげたい。

ハヤエルの提案

利用者数を考えても3階建てぐらいで足りそう。各区や地下鉄駅の近くにいくつか用意してあげれば交通も楽だし。

22時まで本当は居てほしくないんだけど、家に親がいない子とかもいるだろうし、その辺は検討してください。

勉強だけに特化させるには不要なものを排除する

スマホ利用不可、これ絶対です。

だらだらスマホをいじるためだけに席を使う人が居なくなるというのもありますが、スマホが気になって集中できない子が多いと思います。

調べものができると言う人ももちろんいますが、教科書で勉強してるんだから教科書から理解すればいいじゃない。

どうせ知恵袋とか見ても、隣に見えた「不倫した夫の…」みたいな質問にジャンプして時間をつぶしてしまいます。

そのくらい誘惑には弱いんです、人間って。だからスマホ不可は絶対です。

スマホが利用できないってだけで、大した勉強しようと思っていない人に不便だと思わせふるいにかけることもできます。

座席は指定にする

また、座席予約システム、図書・情報館のものがとても良くできています。範囲だけ決めれるやつです。

それにより隣同士に座ってうるさくなるようなことが無いかなと。レシート交換して隣に座られたら元も子もないですが。抜け道なんていくらでもある。

例外は気にせず、まずは大枠をしっかりとさせましょう。

荷物は預けてスペースを確保

荷物や衣類は邪魔になるので、座席数とほぼ同じだけロッカーや服をかけるところを用意してあげましょう。預かりにしたら手間なのでなるべく人を使わない方式で。

必要最低限のものを持って席に座る。座席には鉛筆とメモ帳が備え付けで置いてあるから忘れ物しても大丈夫。

科目を変えるならロッカーに取りに行けばいい。

相談コーナーは作らない

学校の先生や塾講師を使わない理由は密になりすぎるからです。利用できる人間だけが贔屓される環境は要りません。無い方がいいです。

ハヤエル先生が好きだから教わりに行くんだ。そんな環境じゃないんです求めているのは。

だからただのインフォメーション係がいいです。どこかの提供で作るのであればそこの人でもいいんだけども。

色々問題があるから、配慮した人材を設置してほしい。

何かがあったときに必要な部署に連絡を取って解決できるマニュアルを実行できる人。

具合が悪いときに親に連絡を取ったりタクシーを呼んだり、場合によっては救急車を読んだりAEDを使えるような人。

血縁関係もなく、ドライな対応ができる人。

必要なのはそういう人で、学生に対しては挨拶ができれば十分。

多少はお金にもなる

VIPサービスを用意して、月額○○円の有料ロッカーは置き勉できますとか、体育の授業後で汗臭い子も50円でシャワーを浴びてスッキリできるようにしたりとか。

塾に行くよりは安いし、お小遣いで出来る範囲でしょ。

広告料取りながらクリアファイル置いたり、文具メーカーのプレゼンイベント開催したり、お試し夏期講習やったり、お金が生まれそうなポイントも結構あると思う。

自動車学校の案内や卒業旅行、携帯会社、塾・予備校、あとなんだろね。色んな広報の場としても邪魔にならない感じでそのスペースを取ってあげればいいんじゃないかな。

学生向けの講演会なんかも案外興味あるかもしれないし。

そういうスペース、作れたら面白いと思うんだけどなあ。

まとめ

自習に適した勉強だけに特化したスペースを学生に提供しよう。

学生に勉強してほしい

いかがでしょうか、札幌市の方々。もちろん他の自治体でも。

アイデアだったり細かい点、私いくらでも付き合いますので作りましょう。

出資するお金が出来たらたぶん自分で作っちゃうと思うけど、対象を考えると個人よりも公的機関で作ったほうが印象良いと思います。

 

事の発端は図書館を図書館として利用したいという思いからですが、学生に好きなだけ勉強してほしいという気持ちが強いです。

自分自身、思い切り勉強できる場というのがなかったので。

グループワークとかで他校との交流もとは思うけど、それは勉強の場じゃなくてもいいです。そこまでは欲張りません。

ベースとなる勉強に全力で向かう、そんな学生たちを応援していきたいです。

以上、『図書館がただの自習室になるのはあまりにももったいないから自習室を作ろう。』でした。

モバイルバージョンを終了