【年収600万円台キープも可能】40代・50代薬剤師の転職戦略とリアルな成功例
「仕事に困ってるわけじゃない。
でも、毎日が同じで“このままでいいのか”と思うことが増えてきた──」
40代・50代になると、目の前の業務は淡々とこなせるようになります。
一方で、心が動く瞬間が減って「自分のキャリア、このままでいいのかな?」と感じることも増えてくるものです。
とはいえ、今の職場に不満があるわけでもなく、給料も大きく落ちない。
だからこそ、「転職したい」と強く思っていないけれど、
なんとなく他の働き方や、自分をもっと活かせる場所があるなら見てみたい──
そう考えてこの記事にたどり着いたのではないでしょうか。
この記事では、そんな「変わる理由が強くはないけれど、今に納得できない」40代・50代の薬剤師の方に向けて、
- キャリア後半でも選べる職場
- 年収を落とさず環境を変える戦略
- 同じ悩みを抱えていた人の成功例
をわかりやすく解説していきます。
✔ 仕事は嫌いじゃないけど、最近ちょっと飽きてきた
✔ 今の収入は維持しつつ、少し環境を変えたい
✔ 自分の経験をもっと活かせる職場があるなら知りたい
こんなふうに思っているなら、この記事がきっと参考になります。
40代・50代薬剤師の転職は本当に難しい?現状とデータで考える
厚生労働省の賃金調査データからわかること
まず最初に知っておきたいのは、「この年代の薬剤師がどのくらいの年収で働いているか」という事実です。
厚生労働省『賃金構造基本統計調査(令和5年)』によると、薬剤師の平均年収は以下のようになっています。
- 40代(男女平均)
約597万円(所定内 約41.7万円/月+賞与 約96.0万円) - 50代(男女平均)
約671万円(所定内 約48.5万円/月+賞与 約88.7万円)
さらに男女別で見ると…
- 男性薬剤師:
40代 約616万円/50代 約677万円 - 女性薬剤師:
40代 約580万円/50代 約636万円
このデータから分かるのは、年齢を重ねても薬剤師という職業では年収600万円前後を維持しているケースが非常に多いということです。
つまり「転職したら年収が下がるかもしれない」という不安を抱く方も、実際には今と同じ水準で働ける職場も十分にあるということ。
加えて、すでにこの水準を下回っている方にとっては、「転職によって年収を見直すチャンス」でもあるのです。
さらに、別の厚労省データ(職業情報提供サイト jobtag)を見ると、
薬剤師の平均年齢は40.3歳、女性比率は約65%、主な勤務先は薬局(59%)と医療機関(19%)
となっています。
つまり40代・50代が「今さら転職なんて遅いかも…」と心配するのは、データから見るとまったくの誤解なのです。
40代・50代薬剤師が転職で後悔しないための3つの戦略
戦略1:年齢を武器にできる職場を選ぶ
40代・50代の薬剤師にとって、最大の強みは「経験値」と「対応力」です。
体力重視の現場よりも、経験・判断力・マネジメント力が評価される職場を選ぶことで、年齢をプラスに変えることができます。
たとえば次のような職場は、40代・50代の転職者を歓迎する傾向があります。
- 管理薬剤師・責任者候補(調剤薬局・ドラッグストア)
- 製薬企業の学術・品質管理・MRなど
- 病院薬剤師(経験者優遇ポジション)
- 地方・郊外の薬局(人手不足で即戦力を歓迎)
若手では補えない「患者対応力」や「店舗運営経験」がある方は、都市部ではなく郊外や製薬系の職場で特に重宝される傾向があります。
戦略2:ストレスの少ない職場を選ぶ
40代・50代になると、体力的な負担や勤務時間の過酷さよりも、「精神的に落ち着いて働ける環境かどうか」が重視されるようになります。
例えば、夜間対応が多かったり、薬歴管理が煩雑だったり、人間関係のストレスが多い職場は、年齢を重ねた方にとってはかなりの負担になります。
そこでおすすめなのが、“ストレス度”で職場を見極めること。
実際の転職相談でも、次のような環境を希望する人が増えています。
- 製薬企業(学術・品質管理など):知識ベースで働けてストレスが少ない
- 地方薬局:来局者も穏やかで、人間関係もゆったり
- 調剤薬局(中規模):患者対応はあるが時間に余裕がある
特に製薬企業のオフィス勤務は、「体力に自信がなくなってきたけど、経験は活かしたい」という方に人気があります。
戦略3:経験を“数字”と“実績”でアピールする
40代・50代の薬剤師に求められるのは「経験があること」だけではありません。それをいかに相手が理解しやすい形で伝えられるかが重要です。
例えばこんな風に整理できると、転職活動で評価されやすくなります。
- 店舗管理の経験 → 管理薬剤師として何名のスタッフを統括していたか
- 患者対応力 → 月間○○名の服薬指導、クレーム対応の実績
- マネジメント力 → 新人指導や教育制度の整備経験
さらに、保有資格も有利に働きます。
✅ 認定薬剤師(かかりつけ薬剤師対応)
✅ 健康サポート薬局関連研修
✅ 製薬企業向けの知識(治験、薬事、品質管理)など
こうした実績やスキルを、職務経歴書や履歴書に数値化して明記しておくことで、「年齢が高い=即戦力」としての印象を強められます。
実際に転職した人はどうだった?40・50代薬剤師のリアルな成功例
年齢的に転職は厳しいかもしれない……
そう思っていた方でも、環境や方向性を見直すだけで、意外なほどスムーズに転職が叶うことがあります。
ここでは、実際に転職に成功した2名の事例をご紹介します。
48歳・調剤薬局から製薬企業の学術職へ
📈 年収+100万円/残業激減!
正直、年齢的にもう転職は難しいと思っていました。でも、エージェントから『今の経験は製薬企業で評価されますよ』と聞いて挑戦してみました。
実際、面接でも『現場経験が豊富でありがたい』と言われて驚きました。
給与も前職より100万円アップして、残業もほとんどなし。やってみて本当に良かったです。
52歳・ドラッグストアから地方の調剤薬局へ
📈 年収キープ/精神的ストレスが激減!
都心のドラッグストアで管理薬剤師をしていましたが、業務量や人間関係に疲れてしまい、地方の薬局への転職を決意。
田舎の薬局は患者さんも穏やかで、職場もゆったり。給料は都心とほとんど変わらず、むしろ気持ち的にかなり楽になりました。
このように、転職=収入ダウンというのは思い込みで、むしろ「自分の経験に合った場所に移るだけでラクになる」ケースが多く見られます。
まとめ:まだ間に合う、40代・50代の薬剤師キャリア再構築
40代・50代での転職に、まだ不安を感じている方も多いと思います。でも、これまでの経験や実績を活かせる職場はたくさんあります。
年収600万円前後をキープしたまま働ける環境がある
ストレスを減らし、落ち着いた職場に移れる可能性がある
年齢を理由に避けられるより、歓迎される場が確かに存在する
「今の仕事を辞めたいわけじゃない。でも、何か変えたい」
そんな気持ちが少しでもあるなら、行動のチャンスです。
まずは情報を集めて、自分の市場価値や選択肢を知るところから始めてみてはいかがでしょうか。
40代・50代にもおすすめの転職エージェント!
転職エージェントって、正直「しつこく連絡が来そう」「転職前提で話が進みそう」と思っていませんか?
でも実際に使ってみると、案外おもしろいんです。
たとえば意味がわからないくらい遠い場所の、超高収入求人がポンと出てきたこともありました。
思わず笑ってしまいましたが、「こういう働き方もあるんだ」と視野が広がる体験でした。
職場にはマンション投資の営業電話ばかりかかってきますが、“自分のキャリア”に営業してくれる人ってなかなかいません。
もちろん求職活動していることが外部に漏れる心配はありませんし、連絡が多いのが嫌なら最初の面談で「基本はメールで、必要なときはこちらから連絡する」と伝えればOK。
実際、放っておくと頻繁に連絡が来たり、急かされるケースもあるので、そこは正直に。
極端な話、しつこいなあと思ったらすんなり解約できます。私もそうやって断ったところがあります。
なかなか年収の話とか他の職場の話をする機会って無いんで、気軽に“相手のセールストークを聞いてみる”くらいの感覚で、他の薬局や企業がどんな条件で求人を出しているのかを知ってみてください。
40代・50代におすすめの薬剤師転職エージェント3選
● 薬剤師転職ならオーダーメイド求人の【ファーマキャリア】
20〜50代まで幅広く対応し、オーダーメイド求人が強み。
「年齢の壁を感じている」人でも、丁寧なヒアリングと条件交渉でしっかり対応してくれます。
●
25〜55歳がターゲット。年収アップや家庭との両立など、40〜50代の悩みに寄り添う求人が豊富。
派遣や短期など、柔軟な雇用形態も魅力です。
● アイリード
50代前半まで対応。薬剤師資格を持つコンサルタントが在籍し、年齢特有の不安にも的確にアドバイス。
自社薬局の研修制度があるため、ブランク明けの方でも安心して働けます。