薬局から会社員への転職経験があります。もし、薬剤師としての仕事に強い情熱を持ち、今後も続けていきたいと考えているなら、この記事はあまり参考にならないかもしれません。
しかし、「なんとなく薬剤師になったけど、何か違う気がする」「他の仕事ができるのか不安」と感じている方には、ぜひ読んでほしい内容です。
本記事では、実際に薬剤師から会社員に転職した経験をもとに、会社員としての働き方や気づいたことをお話しします。
薬剤師は思っている以上に優秀!転職して気づいたこと
薬剤師として働いていると、周囲も同じ薬剤師ばかり。さらに、医師が上司にいる環境では「自分が特別優秀」とは感じにくいですよね。
しかし、実際に会社員になって気づいたのは、「薬剤師は思っている以上に優秀な人材である」ということです。
会社員として役立つ薬剤師のスキル
薬剤師として培ったスキルの多くは、会社員の仕事にも活かせます。
- 情報の整理・記憶力(薬品名や作用機序を学ぶ習慣)
- 論理的思考と計画性(薬の作用機序を理解した上での調剤)
- わかりやすい説明スキル(高齢者への投薬指導)
- コスト管理意識(在庫管理と発注)
- 簡潔な報告能力(疑義照会・トレーシングレポート)
- 他部署との円滑な連携(医療機関との連携)
一般の会社員には、これらのスキルが不足していることが多く、それが原因で仕事の進め方に苦労しているケースもあります。
例えば、報告が長くて要点が伝わらない、背景を理解せずに作業を進めてミスをする、といったことが頻繁に起こっています。
こうした点を踏まえると、「自分は転職してもやっていけるのか?」という不安は、そこまで抱く必要がないかもしれません。
上司との関係は、面倒な患者対応よりラク?
「上司との関係が大変」という話をよく耳にします。しかし、薬剤師として日々さまざまな患者さんに対応してきた経験があれば、上司とのコミュニケーションも比較的スムーズにできるでしょう。
薬剤師時代に経験した“厄介な相手”
- 処方せんを出した瞬間に「いくら?」と聞く患者
- 「ジェネリックは効かない」と言い張る患者
- 用量オーバーでも「そのままで」と指示する医師
- 何度説明しても理解しようとしない患者
こうした対応経験があるからこそ、上司との関係は比較的対処しやすいと感じるかもしれません。
また、年配の上司は健康を気にすることが多いため、ちょっとした健康情報を共有するだけで、距離が縮まることもあります。
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転職先を探すときのポイント
薬剤師からの転職を考える際は、「薬局・病院・ドラッグストア」だけでなく、会社員という選択肢も視野に入れましょう。
例えば、
- メーカーの学術部門(薬剤師資格を活かせる)
- 医療系の営業やマーケティング(薬の知識が役立つ)
- 医療ライターやコンサルタント(専門知識を活かせる)
など、意外と幅広い選択肢があります。
また、転職エージェントを活用すると、自分では気づかなかったキャリアの可能性を広げることもできます。
まとめ:薬剤師だからこそ、会社員もこなせる!
薬剤師は、論理的思考力・計画性・コミュニケーション能力など、多くのビジネススキルを兼ね備えています。
そのため、転職を考える際は「薬剤師しかできない」と思い込まず、「薬剤師だからこそ活躍できる仕事」を探してみると良いでしょう。
「環境を変えて、新しい可能性を探したい」と思ったら、ぜひ一歩踏み出してみてください。