菊芋（キクイモ）、ご存知でしょうか。私は知りませんでした。
先日患者さんが3人たて続けに「菊芋飲んでみてます」とか言うから、なんの話かなと思って調べてみたのがきっかけです。
どうやらみんな同じのを飲んでいるようで、聞いてみたところ、うちで配布している医療広告冊子に載っていました。灯台下暗し。
3人のうち2人は糖尿病の方で、3人ともわりと健康に関心の高い方でした。そういや改めて考えると毎回冊子持っていっていました。
機能性関与成分を見てみるとイヌリンを含んでいるそうです。
というわけで、今回はイヌリンとそれを含む『金の菊芋』について紹介いたします。
今回のお話
- イヌリンとは何なのか
- 金の菊芋って飲みやすいの？みんなの評価は？
イヌリンには食後の血糖値の上昇を抑える機能が報告されている
金の菊芋に含まれる成分『イヌリン』。
耳慣れない方も多いと思います。実はこのイヌリン、機能性関与成分として消費者庁に認められており、これが含まれた金の菊芋は機能性表示食品として登録されています。
機能性表示食品とは
事業者の責任において、科学的根拠に基づいた機能性を表示した食品です。販売前
に安全性及び機能性の根拠に関する情報などが消費者庁長官へ届け出られたものです。
正体は吸収されない糖＝食物繊維
イヌリンとは食物繊維のことです。
科学の小難しい話になりますが、糖には色々な種類がありまして、たとえば人間がエネルギーとして利用する炭水化物は、消化器の酵素によって分解し、体に吸収できる形にしてから取り込んでいます。
糖と言うと、おいおい血糖値が上がるじゃないかと思いがちですが、イヌリンを分解する酵素を人間は持っていないため、体内に吸収されることはありません。
正確には、大腸の腸内細菌によって代謝はされますが、そこから栄養として吸収されることは無いため、ほとんど影響することはありません。
また、イヌリン自体は元々ニラやゴボウ、小麦など色んな食物に分布されており安全な物質です。栄養上に有効な性質が認められてきたため、まずは食後の血糖値の上昇抑えてくれるという部分で消費者庁が認可したという流れではないでしょうか。
参考：酵素法により製造された イヌリンと低脂肪食品への利用 – J-Stage
ちなみにイヌリンという言葉は我々医療従事者にはおなじみの物質なのですが、この吸収されない性質を利用して腎臓の機能を調べる指標として「イヌリンクリアランス」というものが用いられていました。
イヌリンは血糖にどう影響するのか
さてでは、イヌリンは多機能を持った食物繊維だと説明いたしました。もう少し具体的にどう血糖値に影響を及ぼすと考えられているのかという点についてお話していこうと思います。
まず、同じ食物繊維として先に有名になった物質に、「難消化性デキストリン」という成分があります。健康に関心が高いみなさんはきっと耳にしたことがあるでしょう。あれも食物繊維の一種です。
これらは簡単に言いますと、周りの糖分を絡めとって一緒に排泄してくれる効果があります。食べ物に含まれる糖分を吸収される前に排泄してしまおうということです。なので食物繊維を含んだ物質を摂取する場合、食前（食事の15－30分前くらい）がベストですよ。
また、イヌリンには他にも短鎖脂肪酸へと代謝されることによりインスリン感受性に影響を与えるという報告もなされています。（参考：Modulation of glucagon-like peptide 1 and energy metabolism by inulin and oligofructose: experimental data.）
少しだけ噛み砕きますと、短鎖脂肪酸は血糖値に対してはインスリンの分泌を上げて血糖を下げる方向に働きかけ、体内の脂肪組織に対しては今度はインスリンに対し抑制的に働くことで合成を低下させる。
血糖にだけでなく、中性脂肪に対しても良好な結果をもたらす可能性があるよという報告が上がっております。血糖に関しては空腹時血糖やA1cに対する影響だけでなく、抗酸化作用もあると示されている論文もありました。
食前？食直前？
食前という言葉は医療用語では食事の30分前を示します。食べる直前の場合は食直前という言葉があるからです。
お薬をもらったときに食直前なのか食前なのかというのはきちんと気にしてください。血糖値を下げるお薬に多い食直前のお薬はタイミングがずれると低血糖を引き起こす危険があります。
また逆に、漢方など空腹時を狙いたいお薬の場合は食前と書かれています。これらは、食事を準備し始めるくらいで飲むとちょうど30分くらい経つと思います。外食の場合は席についてすぐ飲んで、それからメニューを選ぶのが良いかと思います。
イヌリンを含む「金の菊芋」の公式ページへは下のリンクをクリック。
菊芋に含まれるイヌリンが食後の血糖値上昇を抑える！
イヌリンはカルシウムの吸収や腸内細菌にも良い影響？
ミネラルの吸収にも良い影響があるという論文が出されていまして、その中ではカルシウムや亜鉛、銅などの吸収を高めることが報告されていました。また、論文内に腸内細菌、特にビフィズス菌の増殖に関わり、プレバイオティクス（腸内環境を整えること）的な観点から見ても有用な物質であると言われています。
参考：ミネラルの吸収を高めるチコリ及びアガベイヌリン含有食品
今回改めて調べてみてわかりましたが、イヌリンすごいですね。
イヌリンを含む「金の菊芋」の公式ページへは下のリンクをクリック。
【機能性表示食品】金の菊芋サプリメント
金の菊芋は続けやすい？味や香りは芋に近い。
ここまで機能性関与成分であるイヌリンについて説明してきました。
ここからはそれを含む金の菊芋を紹介いたします。
水が無くても噛んで食べられるほど味が良い
金の菊芋の味について調べると、
「1粒あたりがフリスクくらいのサイズでポリポリ噛んで食べられる。」
「お芋のような優しい甘さが広がり継続に苦を感じない。むしろいくらでも食べられる。」
「水がなくてもポリポリと噛んで食べることができるので、外出中でもさっと手軽に摂れるのも嬉しいです。」
という声が見られます。
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純粋なキクイモの自然の味が感じられるようですね。飲みやすさにもしっかりこだわったサプリメントだと言えます。
ちなみに粉でもドリンクでもない点が今問題視されている誤嚥の心配を減らし、ご年配の方でも安心して飲める形になっています。
口コミの評判も良好。amazonの星が4.7（1/5現在）
一応紹介しておきますと、amazonや楽天でも取り扱いがあります。
「ドクターベジフル」の物であればパッケージに違いがあっても同じものですので安心してください。
amazonでの口コミ評価がなんと星5中、4.7です。
一人だけ星3の評価をした方が居まして、その理由はと言いますと、
「買う人にとって、毎回、価格変動が大きすぎるので、継続は無理。断念に至りました。」
と書いてありました。わかります、継続するものですので価格が安定していないと困りますよね。
そういう意味でも公式サイトから定期購入することをお勧めいたします。
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以上、『菊芋？気になったので調べてみたら、イヌリンが含まれている機能性表示食品だった。』でした。
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